金利上昇! 今が売り時?今が買い時?
暑さ寒さも彼岸までとは、よく言ったもので、9月に入り暑さも日を追うごとに、和らいできましたね。
逆に銀行金利は少々熱くなってきています。
8月に金利が見直され、融資を受けている方や企業は、少々負担が増しました。
そしてこの9月の日銀の発表次第では、もう一段の負担増になります。
こういう何か変化があると、今が売り時・買い時のご相談を頂く事が、ままあります。
新年を迎えた時なども、今年はどうなるかと、占い(笑)のような話に花を咲かせ、いろいろと雑談レベルで質問を受ける時があります。
結論から申し上げますと、こういった社会状況が、不動産売買の判断基準に与える影響は、2割にも満たないのではと思っております。

勿論、相場という観点からは、一つの判断基準となりますので、物件の査定には影響を与えます。
ただそれより個々それぞれの事情・状況の方が、行動判断の基準になると思います。
- 結婚するから、ワンルームからファミリータイプに引っ越す
- 給料も増えてきたので、賃貸から購入を考える
- 年収も世間並もしくはそれ以上になったので、資産形成の1つとして収益不動産を所有する
- 相続を考え、節税対策のために購入を検討する
- 経営者なら、事業も軌道に乗ってきたので、自社ビルや収益物件を保有する 等々。
ほとんどが個別事情です。
誰しも損はしたくないから、色々考える訳ですし、我々専門家にも、物件情報だけでなく、
査定や、これからの事も見据えて、様々なアドバイスを求めて来られるわけです。
同業者のDMや YouTube などを見ると、これから金利も上がり、不動産は下がりそうだから、売るなら早いうちにとか。
外国人の投資家も投資を控えだしたので、考えた方が良いとかを見たり聞いたりすると、思わず苦笑いしてしまう時があります。
いつの時代も、個別状況と物件内容で、買っていい物件と売却した方がいい状況があるだけだと思います。
私は、不動産に特化した資産形成や相続対策のコンサルアドバイザーをしておりますが、
先ず最初に相談者にお話ししているのが、
「やるべき事」ではなく、
「してはいけない事」をお伝えしています。
稀にあるのが、そのしてはいけないことを散々した後(笑)で、ご相談に来られる方です。
当社のお客様やステークホルダーから、相談に乗ってやってくれと言われて、紹介されるケースがほとんどです。
その方や、時には会社さんのポートフォリオを見ると、大概バランスが崩れています。
しかし個人であれば年収は2,000万弱ほどあるので、その勢いだけで、銀行ローンを組んで、体力以上の物件を購入されています。
結局キャッシュフローに無理がきたり、何か想定外(例えば事業不振や病気や今回のような金利上昇など)のことが発生するとたちまち収拾がつかなくなります。
ローンなども、その方の実力ではなく、新築物件購入で融資がセットになっている案件が多いように見受けられます。
投資においてご自身の信用力を知りたければ、複数の銀行に相談して、複数行が融資してくれるというのであれば、一つのエビデンスになると思います。
たまにご相談者の方から、購入を勧めた販売会社やデベロッパーの愚痴や不満をお聞きする事があります。
気持ちはわかりますが、正当な取引である限り、不動産取引は原則最終的には自己責任です。
調査力も含めて、ご自身の判断能力に不安がある場合は、他の専門家の意見を聞いてみることをお勧めします。
人生において、安心感や満足を与えてくれるべき不動産が、不安要素になっては、身も蓋もありません。
皆様が、良きアドバイザーと出会えることを心より願っています。



